ご自身または大切な人のがん発症・がん再発がご心配な方に
がんが見つかる前に、生活習慣で変わる遺伝子の活動レベルを調べ、がんになりやすいかどうかを数値で評価します。
CRAB-U
尿でできるがんリスク評価
CRAB-Uとは
尿は体の中の細胞が活動してできる老廃物や毒素など体の外に出す役割を担っています。普段は”いらないもの”として捨てている尿の中には、体の状態を測るメッセージとして利用できるものがあります。
CRAB-Uはこの尿を利用して、体内環境ががん細胞を成長させやすいか否かを、画像診断でがんが確認できる前に数値で評価し、リスクレベルに応じた生活習慣の改善を促すことを目的とした検査です。
CRAB-Uは5つの尿中因子によるがんリスク評価です。

CRAB-Uは、蓄積した活性酸素種によって生じる参加損傷DNA(8-OHdG)や、壊れたがん細胞から放出されたDNA(FreeDNA)、カリウム・ナトリウムの比率、pHを併せて測定しています。
体の状態が、がんの好む環境にあるかどうかを予測する指標となります。採尿による痛みを伴わない、体にやさしい検査です。ぜひ定期的に検査を受け、がんになりにくい体づくりにお役立てください。
CRAB-Uは酸化損傷DNAとFreeDNAの測定結果、カリウム・ナトリウムの比率、pHを総合的に評価し、がんのリスクを4段階に分けて報告します。



酸化ストレスと生活習慣病
環境による様々な酸化ストレス要因の影響を受け、体の中では生体物質を酸化させる「活性酸素種」という物質が常に発生しています。「活性酸素種」は遺伝子、たんぱく質、脂質など体の成分を酸化物質に変えます。加齢や過労の蓄積により抗酸化力が低下すると、参加ストレスが蓄積していきます。
参加ストレスの蓄積は、糖尿病や脂質異常症の要因やがんの発生に関わることがわかっています。


がんは生活習慣病
日本人のがん患者のうち、親から受け継いだ遺伝的要因でがんになった人は5〜10%と言われています。
人の体内では1日に5,000回程度遺伝子のコピーエラーが起きています。その結果できたがんの原細胞が5〜20年かけて成長し、5mm程度の大きさになると画像でがんが確認でき、がんと診断されます。若いときは免疫力が高いので、がん細胞の成長を抑制することができますが、加齢により免疫力が落ちているのに、若い時と同じ生活習慣を続けていると、がん細胞が成長しやすい体内環境ができ、ある時、がんを宣告されることになります。多くのがん患者は生活習慣の乱れが原因でがんになっているのです。
がんの発生と進行

CanTect
CanTectとは?
CanTectは、がんになる前にリスクを評価し、がんを未然に予防するチャンスを与えてくれます。また、がん治療後においても「再発に向かっているのか」「改善しつつあるのか」の再発予防管理に効果的です。

治療効果の確認(がんリスク段階の改善)

検査コース
総合検査コース | リスク評価コース | |
FreeDNA濃度検査 | ◯ | ◯ |
遺伝子発現解析 | ◯ | ◯ |
がんリスク評価 | ◯ | ◯ |
突然変異メチル化解析 | ◯ | |
採血量 | 25 ml | 20 ml |
検査日数 | 28日 | 21日 |
検査の種類
がんは生活習慣病です
親からの遺伝でがんになることは、稀です。



CanTect Q&A
- がん関連遺伝子とは?
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がん関連遺伝子には、正常細胞のがん化を促進する”がん遺伝子”(アクセル)とのがんの発生を抑制する”がん抑制遺伝子”(ブレーキ)があります。
- がんリスク評価とは?
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多数のがん関連遺伝子の活性状態などを調べ、現在のからだのがんリスクを総合的に評価するものです。下図のようにリスク段階が高くなるほど、がん患者が含まれる割合が増えます。
- 他のがん検診との違いは?
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従来の画像検診では、がんは5mm以上の大きさにならないと見つかりにくいと言われています。しかし、がんはたった1つのがん細胞が長い年月をかけて増殖し、初めて目に見える大きさになります。
CanTectでは、その見えない段階をリスクとして可視化します。がんの予防、早期発見には両方の検査をうまく組み合わせて定期的に受診することが効果的です。